ビルマの竪琴・・・話の玉手箱で読み聞かせ

下小国小学校6年生に対する話の玉手箱

ビルマの竪琴・・・竹山道雄著・・・話の玉手箱

下小国小学校の読み聞かせボランテイアを約５年している。
持ち時間は朝の始業前の15分あるが、話しの玉手箱は45分である。
6年生を担当した。15名のクラスである。
「ビルマの竪琴」の主人公は、水島上等兵である。
歌う部隊として有名な部隊の中で竪琴の名人で、斥候を兼ねていた。
要所要所で、ビルマの僧の姿で、竪琴を持って偵察にでる。
戦局が悪化し、日本軍が降伏して、この舞台も捕虜となってしまう。
終戦になっても、まだ戦いを続けている部隊があり、水島が、
それを説得するために竪琴を持って特使として選ばれた。
しかし、それっきり水島は、部隊に返ってこなかった。
水島は三角山の部隊を説得したが、聞き入れられず、全員が玉砕した。
挫折した水島が道々で見たのは、野原や川原に放置された死体である。

死体にはウジが湧き、生きたまま苦しんでいる人もいた。
余りにもむごたらしい姿に、水島は自分で死体を埋葬する決意をする。
死体埋葬の功績がビルマのお寺から認められ僧侶として高い位の腕輪が授けられた。

荒れ地で遺体を埋葬していたら、ビルマの大きなルビーが出て来た。

これは、死んだ方々の魂だと思って大切に涅槃像の中に安置した。

偶然、捕虜として作業していた部隊の方々とすれ違ったが、水島は、何も告げずに姿を隠した。

これを契機に、部隊では水島が生きていることが分かり、日本に一緒に帰還する手立てを考えた。結局，水島はビルマに残って死体埋葬することを自らの使命と決意し、帰国しなかった。
戦争を知らない世代に、戦争の悲惨さを語ることは難しい。

それ以上に、現在と将来の日本が平和であり続けるために何をすべきかを考えさせることはもっと難しい。

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